薬としてのニトログリセリンちゃんのお話

どーも皆さんこんにちは~講師のひなひなです。
早速ですがおーたむさんが書いたニトログリセリンちゃんの解説記事は読みましたか?読んでない人は早急に記事を読みましょうね(宣伝)
さて、今回はニトログリセリンのお話なのですが、今回は爆弾としてのお話ではなくお薬としてのニトログリセリンのお話です。

そもそもダイナマイトの原料に使われているニトログリセリンがどうしてお薬として使われるようになったのでしょうか?そこにはとある偶然の歴史があったのです。

話は20世紀初頭のイギリスにまで遡ります。そこの火薬工場で、平日の作業中には特に目立ったことはなく皆労働にいそしんでいました。

しかし、月曜日の仕事が始まると不思議なことに腹痛を訴える人が何人もいるではありませんか。(仕事したくないわけではないんだヨ)

それもそのはず、その人たちはもともと持病として狭心症という病気を持っていました。ですので週末に休みを取った人は薬が切れて月曜日に力仕事を始めてしまうと狭心症(心臓の筋肉に酸素があまり供給されず、胸が痛くなる病気)による痛みが起こってしまうというわけなのです。

では薬効の話に入りましょう。ニトログリセリンは狭心症だけでなく心筋梗塞、心臓喘息などに効果が期待できます。なぜならニトログリセリンには血管拡張作用があるためです。

ちなみにニトログリセリンは飲み込んでしまっては肝臓の代謝により分解されてしまい、あまり意味がありません。ですので粘膜である舌や皮膚から直接投与します。

火薬の原料を体内に入れるのは...という方も安心で、お薬1錠に含まれるニトログリセリンの量はわずか0.2 mgと微量で、錠剤をかみ砕こうが地面に叩きつけようが爆発する心配はありません。とはいえお薬から加工して爆薬をつくることも...

おっとこれ以上はいけませんね。

それにしても薬として有用ではあるのですがニトログリセリンは調製にも一苦労し、そのあとの管理にも一苦労と意外とわがままな子なのかもしれませんね。

では今回はここまでにしておきましょう。またね。
ひなひな

 

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ひなひな

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記事執筆担当プロフィール
みくあすの講師役 有機化学、薬学系のひと。